見た目の肩幅を肥大化させる最大の元凶は、長時間のスマートフォン操作やPCワークによって引き起こされる「姿勢の歪み」です。とりわけ以下の3つの症状が複合的に絡み合うことで、上半身に強烈なフレーム感が生まれます。
第一に「巻き肩」です。胸の大胸筋や小胸筋が硬縮して肩先が前内側へ巻き込まれると、背中側の肩甲骨が外側に引っ張られて固定されます。これが姿勢矯正で肩幅狭くなる理由の核心部です。肩甲骨が外側へスライドすると、背中全体の横幅が物理的に広がり、正面や斜めから見た際に肩の厚みと幅が強調されてしまいます。
第二に「いかり肩」です。いかり肩の原因と治し方を探る上で見逃せないのが、肩甲挙筋や菱形筋の慢性的な引きつれです。鎖骨が正常な水平やや上がり(約5度)を超えて急角度のV字を描くようになると、首の付け根から肩先までのラインが角ばり、直線的なシルエットが形成されてしまいます。この角張りが、周囲に「肩が張っている」という強烈な印象を植え付けるのです。
第三に「僧帽筋上部の過度な発達」です。ストレスや猫背により無意識に肩をすくめる癖があると、首から肩にかけての僧帽筋上部が力こぶのように盛り上がります。首が短く埋もれて見えると、対比効果によって肩幅全体が横に広く、屈強に見えてしまうのです。