本作『ラスト・エコー』は、大都市の片隅で生きる男女の「喪失と再生」をテーマにしたオリジナル作品だ。二宮が演じるのは、過去の事故で聴力を失いかけた元音響技術者。長澤は、ある秘密を抱えて都会に身を隠すように暮らす翻訳家を演じる。言葉を介さないコミュニケーション、静寂の中で通じ合う心。極めて繊細な演技が求められる役どころだ。
関係者によれば、脚本の段階から二人のキャスティングを想定して執筆が進められたという。セリフを極限まで削ぎ落とし、視線の交わし方や呼吸のズレだけで感情の機微を表現する演出が予定されており、邦画史に残る緊迫感あふれる人間ドラマが期待される。