リオネス王国の地下で目覚めた人形のゴウセルは、バルトラの姉であるリオネス初代王女ナージャと出会い、生涯忘れ得ぬ純愛を育みます。しかし、生まれつき心臓が弱かったナージャの命の灯火は長くは持ちませんでした。
彼女が息を引き取った際、ゴウセルは自らの胸にある「魔法心臓」を取り出し、彼女を救おうと必死にその胸へ押し込みました。血まみれになりながらナージャにすがりつく異様な現場を目撃した城の兵士たちにより、ゴウセルは「王女を暴行して惨殺した」という無実の汚名を着せられます。
愛する者を失った絶望と耐え難い悲痛から逃れるため、ゴウセルは自らの手で「心」を捨て去り、記憶を深層意識に封印しました。これこそが、彼が〈色欲の罪(ゴート・シン)〉として数えられ、感情を持たない機械のような言動を取るようになった決定的な理由です。
後に〈七つの大罪〉の仲間たちとの衝突や対話を経て、自らが捨てたと思っていた心は物理的な心臓ではなく「他者を想う気持ちそのもの」であったと気づいたゴウセルは、涙とともに本来の優しい心を取り戻すに至りました。