サウナ利用者の増加に伴い、浴室やサウナ室内での緊急搬送例が多様化している。厚生労働省が公表する浴室での急変事故データや各都道府県の消防統計を参照すると、入浴中の急死事故は年間を通じて数多く報告されており、その影は家庭用浴槽のみならず、公衆浴場やサウナ施設にも確実に及んでいる。
長時間の高温滞在に伴う過度の脱水や、極端な温度変化がもたらす自律神経の混乱。これらが重なったとき、浴室内での意識障害や滑落、溺水といった二次被害へと直結する。NHKオンデマンドなどでアーカイブ配信されている過去の検証番組を見返しても、健康に自信がある成人であっても環境次第で容易に意識を失うリスクが明白に示されている。