ダックスフンドの性格を語る上で、サイズ以上に個体差を左右するのが「被毛(コート)のバリエーション」です。ダックスフンドには3種類の毛質があり、それぞれ作出時に掛け合わされた別犬種の遺伝子が、現在も気質に顕著な影響を与えています。
ロングヘアード(長毛種)
* 交配史:スムースダックスフンドにスパニエル系の犬種を交配して誕生。 * 性格傾向:3タイプの中で最も温厚で人懐っこく、甘えん坊。攻撃性が低めで、家族に対して深い愛情を示します。 * 飼養管理:優雅な飾り毛が魅力ですが、換毛期の抜け毛が多く、耳裏や内股の毛玉を防ぐ日々のブラッシングが必須です。初心者にとって最も扱いやすい性格と評されます。
スムースヘアード(短毛種)
* 交配史:ダックスフンド本来の原初的な形態。 * 性格傾向:活発でエネルギッシュ、飼い主に対して極めて忠誠心が高い一方、見知らぬ人や物音に対する警戒心が強めです。「ワンマンドッグ(特定の一人に強く懐く)」になりやすい特徴を持ちます。 * 飼養管理:毛玉の心配はありませんが、皮脂分泌が多く、抜け毛が服やカーペットに刺さりやすい点に注意が必要です。寒さに弱いため、冬季の温度管理が欠かせません。
ワイヤーヘアード(剛毛種)
* 交配史:シュナウザーやダンディ・ディンモント・テリアなどの硬毛犬種を交配。 * 性格傾向:眉毛と口髭が特徴的で、テリア特有の茶目っ気と強い意志を持ちます。陽気で好奇心旺盛ですが、最も頑固で自己主張が強いため、一貫性のあるリーダーシップが求められます。 * 飼養管理:定期的なプラッキング(死毛を抜く作業)やトリミングを要し、やや玄人向けのタイプといえます。