全国で地銀の再編劇が加速している。隣県や同県内の競合が手を結び、メガ地銀グループを形成する動きは珍しくなくなった。しかし、佐賀共栄銀行はそうしたメガ化の波とは一線を画す。彼らが目指すのは、規模のメリットを競うゲームではなく、地域との「密着度」を極限まで高めるゲームだ。
「顔の見える関係」を維持すること。これは言葉で言うほど容易ではない。効率化を優先して店舗統廃合を進める大手とは対照的に、あえて地域住民や地元経営者との直接的な接点を重視する。この泥臭い戦略こそが、競合他社との最大の差別化要因となっている。