誰もが気になるのが「果たして支払った金額以上の価値を回収できるのか」という損益分岐点のリアルだ。通常メニューの単品積み上げ価格と比較すれば、計算上は肉皿を4〜5回おかわりした時点で十分に元は取れる設計になっている。
ただし、そこには巧妙な罠も潜む。焼肉ライク自慢の炊きたてご飯と、濃厚な旨味を持つオリジナルタレの相性は抜群すぎるのだ。肉を食べる手が進むほど、無意識に白米をかき込みたくなる。だが、米で満腹中枢を刺激されれば、肉の回転数は一気に落ちる。
戦略派の常連たちは、序盤に脂身の多いバラカルビで舌を満足させつつ、中盤以降はハラミやロース、鶏モモなど脂の軽い部位へとシフトする。味変用のレモン汁やコチュジャンを駆使し、舌の疲労を防ぐのが定石だ。原価率の高い牛タンが含まれるコースであれば、迷わず牛タンを中心に据えるのが賢者の選択といえる。