「揚げ物は油の処理が面倒」「後片付けを最小限にしたい」という多忙な現代のニーズに応えるのが、フライパンひとつで完結する「揚げないフライパン調理」です。少量の油でも揚げ物特有の香ばしさを生み出すには、熱伝導と油の対流を意識した「焼き揚げテクニック」を用います。
油の量は底全体に行き渡る大さじ2〜3杯で十分です。冷たいフライパンに油と片栗粉をまぶしたれんこんを重ならないように並べ、中弱火に点火します。ここで最も重要な「カリカリ食感の裏技」は、最初の2〜3分間は絶対に箸で触らないことです。油の温度が上がるにつれて片栗粉が糊化(α化)し、表面に硬い膜が形成される前に触れてしまうと、衣が剥がれて油を吸い込む原因になります。
下側の縁がうっすらキツネ色に色づいたら裏返し、裏面も同様に2分ほど焼き付けます。両面が香ばしく固まった仕上げ段階で強火にシフトし、フライパンを揺すりながら約30秒間表面の油分を飛ばすことで、まるで「のり塩れんこんチップス」のように軽快で香ばしい食感へと昇華します。