インターネットの検索サジェストや掲示板などで一時取り沙汰された「美智子さま ティアラ 行方不明」という言説。なぜこのような根拠のない噂が広まってしまったのでしょうか。背景には、美智子さまの健康状態に配慮した公務スタイルの変化と、写真記録のタイミングによる誤解があります。
美智子さまは平成20年代以降、頸椎症性神経根症や首・肩の強い痛みに長年悩まされていました。皇室の第一ティアラは多数の大粒ダイヤモンドとプラチナで構成されており、重量は数百グラムから1キロ近くに及ぶ重労働な装具です。このため、主治医や側近の助言により、平成後期にはローブ・デコルテ着用時であってもティアラの着用を控え、ネックレスやイヤリングのみに簡素化される場面が増えました。
公の映像や写真でティアラ姿が見られなくなった期間が続いたこと、さらに御代替わりに伴う代替わり儀式まで間が空いたことから、一部のネットユーザーの間で「ティアラがどこかに消えたのではないか」「私有化されたのではないか」といった飛躍した憶測が一人歩きしてしまったのが噂の真相です。実際には行方不明になった事実は一切なく、所定の金庫で適切に維持・保全されていました。