「減量中に選ぶべきはどちらか」という問いに対して、代謝生理学の観点から導き出される答えは「脂肪蓄積を防ぎたいならオリゴ糖、運動前後のエネルギー補給なら蜂蜜」という棲み分けです。
オリゴ糖が太りにくい最大の理由は、分子構造上、ヒトの消化酵素(アミラーゼやスクラーゼなど)で分解されにくい「難消化性」を持つ点にあります。胃や小腸を通過してそのまま大腸に届くため、インスリンの過剰分泌を引き起こしません。インスリンは血中の糖を脂肪細胞へ取り込ませる働きを持つため、食後血糖値の急上昇を抑える低GI食品であるオリゴ糖は、体脂肪の蓄積を防ぐ上で極めて有利に働きます。
一方、蜂蜜の主成分はすでに最小単位まで分解された「ブドウ糖」と「果糖」です。小腸から素早く血液中に吸収されるため、GI値自体は砂糖より低いものの、オリゴ糖に比べれば血糖値を速やかに押し上げます。ただし、果糖の比率が高いアカシア蜂蜜などはGI値が40前後に留まる一方、ブドウ糖が多い百花蜜はGI値が高くなる傾向があります。ダイエット目的で蜂蜜を取り入れる際は、蜜源植物の種類を確認することが賢明です。