尾花貴絵が全国的な知名度を得る大きな契機となったのが、2011年の「旭化成グループキャンペーンモデル」への選出でした。過去に松嶋菜々子や片瀬那奈などを輩出し、トップスターへの登竜門として知られる同モデルへの抜擢は、彼女のポテンシャルの高さを業界の内外に知らしめる結果となりました。
続いて2013年からは、TBS系の人気情報バラエティ『王様のブランチ』にてブランチリポーターを担当。持ち前の高身長を活かしたスタイリッシュな衣装を着こなしつつも、グルメリポートやトレンド紹介で見せる気さくで親しみやすいキャラクターが視聴者の心を掴みました。スタジオでの自然なリアクションや共演者への気遣いは、制作現場でも高い評価を得ていました。
その後、彼女は主戦場をテレビの情報番組から「演技の場」へと移していきます。テレビドラマへの出演を重ねながら、特に情熱を傾けたのが舞台演劇の世界でした。シェイクスピア作品などのクラシカルな演目から現代劇まで、逃げ場のない生舞台で徹底的にセリフと身体表現を磨き直した結果、近年では「立ち姿だけで劇場後方まで華を届かせる女優」として演出家たちからの信頼を勝ち取っています。