宿泊を検討するにあたり、最も多くの人が懸念を抱くのが「カプセル内部の居住性」と「音の問題」です。ネット上に寄せられた膨大な利用者の声と現場のファクトを突き合わせ、真相を浮き彫りにしていきます。
まず「寝心地」についてですが、ナインアワーズ独自のポッド空間は工業デザイナー・柴田文江氏による曲面設計が施されており、角のない繭(まゆ)に包まれるような感覚を与えます。マットレスには東洋紡の通気性と体圧分散性に優れた特殊繊維素材「ブレスエアー」を採用。底付き感が一切なく、適度な反発力があるため、「一般的なビジネスホテルの安価なスプリングベッドよりも腰が痛くならず、熟睡できた」という肯定的な口コミが目立ちます。また、カプセル内には調光可能なアンビエントライトが備わっており、眩しすぎない柔らかな光環境が保たれています。
一方で、構造上の制約に起因するシビアな口コミが存在するのも事実です。日本の旅館業法上、簡易宿所であるカプセルホテルはポッドの入口に鍵をかけることが禁じられており、プライバシーの仕切りは「ロールスクリーン」のみとなります。そのため、以下のような音環境の課題が浮き彫りになっています。
利用者の証言からは、「隣の人のいびきや寝返りの衣擦れ、荷物のファスナーを開閉する金属音、ビニール袋のカサカサという生活音が筒抜けになる」という指摘が散見されます。空調システムについても、ポッド内に冷暖房の個別吹き出し口はなく、フロア全体のセントラル空調から空気を循環させる吸排気構造となっているため、時期によっては「少し暑い」「空気がこもりやすい」と感じる宿泊者も存在します。
こうした音や空気感の受容度には個人差がありますが、フロントで無料配布されている耳栓の着用や、通気性の良いウェアの選択といった自衛策を講じることで、居住満足度を大幅に引き上げることが可能です。