音のトラブルが増加するにつれ、防音・遮音市場も目覚ましい進化を遂げている。特に注目を集めているのが、衝撃吸収素材を多層構造で組み込んだ「高機能防音スリッパ」や、部屋全体の床に敷き詰める新世代の「高密度制振マット」だ。
従来の防音スリッパは厚手で履き心地が損なわれるものが多かったが、近年登場した製品は、靴底に特殊な高分子ジェルや低反発ウレタンを配置し、歩行時の衝撃荷重を約70%以上カットする機能を持つ。かかとからの衝撃をインソール全体に分散させる設計により、自然と静かな歩き方へ誘導するトレーニング効果を備えたものまで登場している。
また、リフォーム分野では、既存の床の上に重ねて貼るだけの超薄型遮音シートや、音の振動を熱エネルギーに変換する特殊下地材が人気を集めている。集合住宅の管理会社がトラブル仲裁の一環として、こうした防音アイテムの費用補助を実施するケースも出始めている。