週刊誌にスクープ写真が掲載された際、大手メディアが報じる所属事務所のコメントには、ある種の「お約束」が存在します。「プライベートのことは本人に任せております」という回答を目にしたとき、多くの読者は「事務所は交際を黙認した、あるいは事実上の容認だ」と受け取るでしょう。しかし、この一言の裏にはメディアと事務所の激しい情報戦が潜んでいます。
ある芸能デスクは、そのからくりを次のように解説します。「事務所が『プライベートは本人に任せる』と答える場合、裏を返せば『交際を否定するだけの決定打(アリバイ)を持ち合わせていないが、公式に認めてスポンサーへの違約金リスクを背負いたくもない』という防衛策です。完全に事実無根であれば即座に『事実無根であり法的措置を検討する』と激怒しますし、逆に結婚直前の公認であれば『親しくさせていただいていると報告を受けております』とトーンを変えます」。
また、ネット上で頻繁に囁かれる「事務所リーク説」についても、誤解と真実が入り混じっています。「交際を世間に慣らしておくために事務所がわざと撮らせた」という陰謀論がネット掲示板を賑わせることがありますが、現場のプロから見れば9割以上が的外れです。タレントが街中で油断した瞬間をパパラッチが執念で捉えるケースが圧倒的大多数であり、事務所にとって予期せぬスクープは、進行中の企画やキャスティングの再調整を強いられる「火種」でしかありません。