一方で、口コミサイトには「ファミマバイトは楽すぎる」という相反する噂も根強く存在します。同じ看板を掲げながら、なぜここまで極端な温度差が生じるのでしょうか。その背景には、店舗立地と運営形態による構造的な格差が存在します。
例えば、日曜日が休館になるビジネス街のオフィスビル内店舗や、深夜の通行量が極端に少ない郊外のバイパス沿い店舗では、一定の時間帯に客足が完全に途切れます。2026年現在は専用のセルフレジ端末が積極的に稼働しているため、ルーティンの品出しや前出し(商品を棚の手前に揃える作業)、賞味期限切れのチェックさえ終えてしまえば、バックヤードで穏やかに待機できる時間帯が存在するのは事実です。
しかし、こうした恵まれた店舗の対極にあるのが、ファミマバイト辞めたい理由の筆頭に挙げられる人員不足店舗の現場です。人手不足が常態化した一部のフランチャイズ店舗では、かつて問題視されたファミマバイトワンオペの真相が形を変えて残存しています。本部の方針として防犯面から複数人勤務が原則とされているものの、急な欠勤の穴埋めが間に合わず、深夜や早朝にスタッフが一人でレジ、検品、フライヤー清掃、雑誌の返本作業をこなさざるを得ない局面が報告されています。
心理学における「役割過負荷(Role Overload)」の観点からも、予測不可能な来客対応と締め切りのある作業が重なる環境は、著しい慢性ストレスを生み出します。店長やオーナーが自らシフトに入って現場を支える優良店舗か、人件費削減を現場スタッフの自己犠牲で補う店舗かによって、アルバイトの定着率は雲泥の差となっています。