90年代のドラマ主題歌ヒットから長い年月を経た2026年現在も、佐野元春は「過去のレジェンド」の枠に収まることなく、日本のロックシーンの最前線で鳴動し続けています。
2000年代中盤から活動を共にする佐野元春 & THE COYOTE BANDは、円熟味と初期衝動が同居する国内屈指のライブバンドとして評価を確立。近年のスタジオアルバムでも、分断が進む世界情勢やデジタル化社会における個人の尊厳をテーマにした鋭利な作品を発表し、若いインディーロック世代のミュージシャンたちからも熱烈なリスペクトを受けています。
全国ツアーのステージでは、今なお「約束の橋」や「SOMEDAY」といった往年の名曲が、ノスタルジーを完全に排除した現在進行形の爆音で鳴らされます。過去の成功に安住せず、常に「今、この瞬間」を歌い続けるその立ち姿こそが、30年以上前に鳴り響いたあのドラマ主題歌の言葉に嘘がなかったことの動かぬ証明です。