世間の最大の関心事の一つが、数兆円とも称される巨大な遺産の行方だ。アップル株をはじめとする莫大な資産は、ジョブズの未亡人であるローレン・パウエル・ジョブズが継承し、慈善団体などを通じて社会還元される方針が貫かれている。「子供たちに不必要な富を残さない」という父の意志は徹底されており、娘たちへの過剰な資産分与は行われていない。
しかし、それは決して突き放されたことを意味しない。イヴもリサも、自力で生活を切り開くのに十分な教育と環境を与えられ、そこから真の自立を果たした。金銭的な依存関係を断ち切ったからこそ、彼女たちは親の威光に縛られることなく、自分だけのキャリアを築くことができたとも言える。莫大な財産よりも価値のある「自己実現の力」を、彼女たちは手に入れたのだ。