かつて早稲田大学理工学部の教授として長年にわたり教壇に立った彼は、放射線物理学や固体物理学の第一線で研究を行っていた本格派の科学者である。日本物理学会でも精力的に発表を行い、専門書や論文を通じて後進の育成に尽力した実績は、専門家の間でも高く評価されている。
だが、彼の名を一躍全国区にしたのはプラズマ物理学に基づく独自の現象解明アプローチだった。特に火の玉(球状稲妻)現象を実験室で人工的に再現することに成功した研究成果は、従来の物理学の常識を揺るがす画期的な一歩となった。「幽霊やUFOの目撃証言の多くは、大気中で発生したプラズマの発光や電磁波による錯覚で説明できる」。この明確な論理こそが、彼のオカルト批判における最大の武器となったのだ。