ミヤBMは、日本のミヤリサン製薬株式会社が製造・販売する医療用医薬品の生菌製剤(プロバイオティクス)です。主成分は1933年に宮入近治博士によって発見された酪酸菌「Clostridium butyricum MIYA-IR 588株(宮入菌)」。一般的な乳酸菌やビフィズス菌との最大の相違点は、過酷な環境に晒されると「芽胞(がほう)」と呼ばれる強固な天然のシェルター(カプセル状の殻)を自ら形成する能力にあります。
一般的な善玉菌製剤は、服用後に胃を通過する際、pH1〜2という強烈な胃酸によって菌の80〜90%以上が死滅してしまう弱点があります。一方、ミヤBMの宮入菌は耐酸性・耐熱性に優れ、人工胃液下でもほぼ100%生残することが確認されています。胃を無傷で通過した宮入菌は、酸素のない大腸へ到達した瞬間に発芽し、猛烈な勢いで増殖を開始します。
大腸内で発芽した宮入菌は、食物繊維などを発酵・分解して「酪酸(短鎖脂肪酸)」を大量に産生します。この酪酸こそが、大腸上皮細胞の最大のエネルギー源(必要エネルギーの約60〜70%)となります。腸内を弱酸性に保つことで悪玉菌の増殖を力強く抑え込み、蠕動(ぜんどう)運動を正常化させるため、乱れ切った腸内フローラを健全な状態へと再構築するのです。