多くの公務員志望者が抱く憧れ。だが、その裏側にある人事異動の仕組みは極めてドラスティックだ。東京都庁における王道の出世ラインは、特定の「局」をいかに歩むかで大半が決まる。
異動のタイミングは原則として2〜3年周期。一般職であれば多種多様な部署を転々とするが、幹部候補生はある程度固まったルートを打診される。特に予算編成権を握る部署や、都政の基本方針を練る司令塔への配属は、選ばれし者へのファーストチケットだ。現場の泥臭い業務を経験させつつも、着実に中央幹部への階段を登らせる。これが都庁流の人事戦略である。
年収面でも差が開く。30代半ばで管理職登用の道が開ければ、40代前半で年収1,000万円の大台に乗るケースも珍しくない。しかし、その陰には深夜に及ぶ予算査定や都議会対応など、壮絶なハードワークが隠されている。