夏競馬といえば、実績馬が秋のG1戦線に向けて休養を挟むか、軽い叩き台として挑むのが長年の定番だった。しかし、この年の札幌記念は違った。前年の同レース勝ち馬ソダシを筆頭に、ドバイターフ同着優勝のパンサラッサ、4連勝で金鯱賞を制したジャックドール、そして日本ダービー馬シャフリヤールまでが一堂に会したのだ。
まさに「秋の天皇賞」や「ジャパンカップ」の前哨戦どころか、それ自体が世界レベルの本番といえる豪華さだった。G1勝ち馬が5頭も名を連ねる出走表に、競馬ファンは歓喜した。単勝オッズも混戦を極め、どの馬が勝ってもおかしくない緊張感がパドック全体を包み込んでいた。