「途方に暮れる(とほうにくれる)」は、「どうしてよいか手段や方法が分からなくなり、困り果てる」ことを意味する慣用句です。単に「困った」「忙しい」という程度ではなく、選択肢や解決への道筋が完全に断たれ、次に取るべき行動が思い浮かばないほどの強い困惑と脱力感を伴う状態を表します。
心理学的な側面から見ると、この表現が捉えているのは「認知の過負荷と一時的な思考フリーズ」です。予期せぬトラブル、巨額の損失、信頼していた人物の突然の離脱など、自らの処理能力を大幅に超える事態に直面した際、人間の脳は次の打ち手を導き出せなくなります。文学作品やニュース報道においても、当事者が絶望的な困難に直面した心情を描写する決定的なフレーズとして古くから重用されてきました。