ドラッグストアやサロンの棚に並ぶヘアケア製品ですが、最も大きな違いは「作用する毛髪の深さ」にあります。
トリートメントの主な役割は髪の内部補修です。カラーリングやパーマ、紫外線、日々のドライヤー熱によって流出したケラチンタンパク質や脂質(CMC)の隙間に、低分子の補修成分やアミノ酸を浸透させ、毛髪構造そのものを内側から補強・修復します。ダメージによってスカスカになった髪に栄養と潤いを補給する「内服薬」のような存在です。
一方、コンディショナー(およびリンス)は髪の表面コーティングを担っています。シャンプー後のきしみを抑え、キューティクルの表面をシリコーンやカチオン界面活性剤などの油分で均一に覆うことで、指通りをなめらかにして摩擦ダメージを防ぎます。髪の外側をガードする「保護膜」としての役割に特化しています。
なお、歴史的に「リンス」は石鹸シャンプー後のアルカリ性を中和してきしみを防ぐ目的で作られた軽めの皮膜剤であり、「コンディショナー」はリンスよりも保湿・平滑効果を高めた進化版と位置づけられます。現在市販されている製品においては、リンスとコンディショナーはほぼ同系統の表面保護アイテムと考えて問題ありません。