本作の作詞を手掛けた作詞家zopp(ゾップ)は、当時のJ-POPシーンに逆行するかのようなアプローチをとった。北欧のスウェーデン人クリエイターが手掛けた疾走感ある洋楽調のトラックに対し、あえて昭和の歌謡曲を思わせる「泥臭い日本語」を載せるという大胆な試みだ。「アミーゴ」「地元」「SI」といったワード選定は、若者の日常感とフィクションのドラマ性を融合させる計算された仕掛けだった。
歌詞冒頭の「SI」というフレーズにも、制作上の秘密が隠されている。スペイン語で「Yes」を意味するこの言葉は、単なる掛け声ではなく、二人の男が交わした固い誓いのシグナルだ。zoppは、言葉の響きとリズム感を最優先しながらも、行間に男同士の沈黙や覚悟を忍ばせた。この緻密なレトリックこそが、時代を超えて口ずさまれる強烈なフックとなっている。