「薬を飲ませない」という選択が異常行動の予防策にならない以上、家庭で取るべき唯一確実な安全網は「物理的に転落や脱走が不可能な環境を整えること」です。厚生労働省も、抗インフルエンザ薬の服用の有無にかかわらず、発熱から少なくとも2日間は小児・未成年者を一人にしないことを強く呼びかけています。
具体的には、以下の5つの対策を発熱直後から徹底してください。
- 1. 就寝場所は必ず「1階」にする:一戸建ての場合は2階の子供部屋に寝かせず、1階のリビングや保護者の目の届く部屋に布団を敷いて寝かせます。
- 2. 窓・ベランダの確実な施錠と補助錠の活用:掃き出し窓や高所の窓はメインの鍵に加え、手の届きにくい位置にある補助錠やダイヤル式ロックを必ず締めます。
- 3. ベランダに出る窓の前に足場を置かない:室内の窓際やベランダ側に、踏み台となる椅子・棚・段ボール箱などを絶対に配置しないようにします。
- 4. 玄関ドア・勝手口のチェーン施錠:突然外へ駆け出してしまう脱走事故を防ぐため、玄関ドアの補助ロックやドアチェーンを常時かけておきます。
- 5. 格子付きの窓がある部屋を選択する:マンションの中層階・高層階に居住している場合は、開閉制限ストッパーが付いた窓のある部屋や、面格子が備え付けられた部屋を療養スペースに選びます。