港町や沿海エリアの飲食店がしのぎを削るなか、なぜ「お食事処やまに」はこれほどまでに熱烈な支持を集め続けているのでしょうか。その核心にあるのは、市場の競り権や独自ルートを活かした圧倒的な仕入れ力と鮮度への徹底したこだわりです。
提供される魚介類は、当日の早朝に水揚げされたばかりの地魚が中心。冷凍物を極力使わず、職人が注文ごとに手際よく捌くため、魚本来の甘みと引き締まった身の弾力が段違いです。観光地特有の一過性な話題性に頼る店舗とは一線を画し、「家族の記念日や来客の案内には必ずやまにを選ぶ」と語る地元住民が多い点こそ、同店が本物である証拠と言えます。
また、海鮮のみならず、定食に添えられる白米の炊き加減、出汁の効いた味噌汁、手作りの小鉢に至るまで妥協がありません。「お腹いっぱい美味しい魚を食べて笑顔になってほしい」という創業以来の温かなもてなしの精神が、空間全体に息づいています。