結論から整理すると、カツオのたたきという料理自体は、魚介類の中でもトップクラスに脂肪が少なくタンパク質が豊富な優良食材です。それにもかかわらず「ヘルシーと信じて太った」という事態が起きる背景には、食材自体の栄養特性ではなく、食べる時期の誤認と調味料・副菜の組み合わせによるカロリーのステルス増加という2つの決定的な死角が存在します。
カツオのたたきがダイエット食として支持される最大の根拠は、その優れたPFC(タンパク質・脂質・炭水化物)バランスにあります。春先に北上するカツオであれば、100gあたりの脂質は1g未満と、皮なし鶏胸肉に匹敵する驚異的な低脂質を誇ります。しかし、この数値を「年中変わらないカツオ全体の標準値」と思い込んでいると、秋口に大きな計算の狂いが生じます。
さらに見過ごせないのが、カツオのたたき特有の「食べやすさ」が引き起こす食行動の乱れです。炙られた皮目の香ばしさと適度な酸味は食欲を強く刺激するため、ヘルシーだからと安心した結果、1食で250g〜300g以上を平らげてしまうケースが珍しくありません。加えて、濃厚なタレや薬味のニンニクが白米やアルコールを呼び込み、トータルの摂取エネルギーが消費エネルギーを大幅にオーバーしてしまう構造が「カツオのたたき 太る 理由」の正体です。