エピソードの構成上、デービーバックファイトが必要不可欠であった理由はもう一つあります。ゲーム終了直後の原作第318話において、海軍本部最高戦力である大将「青キジ(クザン)」が突如として姿を現した経緯です。
青キジの登場によって、直前までの陽気なお祭り騒ぎは一瞬にして凍りつくような絶望へと一変しました。ルフィやゾロ、サンジが手も足も出ずに圧倒され、ロビンが氷漬けにされるという敗北を喫したことで、麦わらの一味は「仲間を守るための圧倒的な力不足」を痛感させられます。
デービーバックファイトで「仲間を奪われる心理的恐怖」を疑似体験させ、その直後に青キジ襲来で「仲間を失う現実的な絶望」を叩きつける。この完璧な導線があったからこそ、ルフィの「ギア2」開発や、ウソップの苦悩と脱退、ロビンの自己犠牲といった「ウォーターセブン編」の重厚な人間ドラマが圧倒的な説得力を持って成立しました。