少年時代の二宮和也は、決して自ら芸能界を目指していたわけではなかった。むしろ野球に夢中な少年であり、将来の夢もプロの舞台とは遠い場所にあったという。そんな彼に人生最大の転機をもたらしたのは、従姉妹が勝手に送った履歴書と、気乗りにしない彼を動かした母親の一言だった。
オーディションに行くことを渋る息子に対し、母親は「5000円あげるから行ってきなさい」と小遣いを手渡した。このあまりにも有名なエピソードは、彼の原点を象徴している。お金という分かりやすいモチベーションに引き寄せられて向かったその場所が、後にグループ嵐としての国民的デビュー、そして世界的な俳優へと繋がる第一歩となったのだから人生は実に面白い。