糊付機の導入にあたり、ネットオークションやフリマアプリで「格安の中古機」を探すビギナーは後を絶ちません。しかし、ここには業界関係者しか知らない致命的なリスクが存在します。
現在のクロス糊付機中古相場を精査すると、以下の価格帯が一般的です。
- 製造から10年以上経過した旧型機:約8万〜15万円(ジャンク扱い含む)
- 5年〜8年落ちの実動モデル:約18万〜28万円
- 3年以内の高年式・現行モデル:約32万〜42万円
一見すると「半額近くで手に入る」とお得に映りますが、ここに「中古の落とし穴」があります。糊付機は糊という水分・接着成分を日常的に浴び続ける機械です。前オーナーの清掃がずさんだった場合、内部のベアリング固着、ローラーの目に見えない歪み、電子基板の腐食が進行しています。
もし購入直後に基板エラーやローラー交換となった場合、メーカー修理費や部品代で一挙に10万〜15万円以上の追加出費が発生します。さらに、修理期間中は施工現場がストップするため、工期遅延による信用失墜は計り知れません。中古を選ぶ際は「通電確認済み」という言葉を鵜呑みにせず、整備済み保証が付いた内装工具専門店で購入するのが鉄則です。
また、独立初期で資金繰りを圧迫したくない場合や、特定の大規模現場のみで増設したいケースでは、クロス糊付け機レンタル・リースの活用が極めて合理的な選択肢となります。月額1万数千円〜3万円程度で最新機を調達でき、経費計上しながら故障リスクを会社側に担保できるスキームは、現代の内装経営において賢固な防衛策と言えます。