この強烈なシチュエーションの原点を探ると、二次元の少女漫画の世界に突き当たる。紙面という限られたコマ割りの中で、いかにドラマチックで予想外の展開を作り出すか——作家たちの試行錯誤から生まれたのが、従来の概念を吹き飛ばすこのモテ仕草だった。
集英社が誇る人気少女漫画誌などで連載された作品群をはじめ、胸キュンシーンの引き出しとしてさまざまなクリエイターが応用。ギャグとキュンとする切なさが絶妙に同居する演出として、読者の間で瞬く間に「元ネタ」を巡る考察が盛り上がった。フィクションならではの過剰な演出だからこそ、SNS時代のバズ表現と見事に噛み合ったと言える。