競泳のブーメランパンツ消滅の真相!なぜスパッツ型が主流になったのか

競泳のブーメランパンツ消滅の真相!なぜスパッツ型が主流になったのか

競泳のブーメランパンツ消滅の真相!なぜスパッツ型が主流になったのかにまつわる興味深い視点を詳しく紐解きます。

ブーメランパンツ衰退の決定打となったのは、「特殊加工された最新の水着生地は、人間の生身の皮膚よりも水の摩擦抵抗が圧倒的に少ない」という科学的証明でした。人間の皮膚表面には目に見えない微細な凹凸や産毛があり、高速で水中を進む際には渦を発生させて推進力を奪ってしまいます。

2000年シドニー五輪で登場したロングスパッツ型やフルレングス水着は、サメの肌構造を模した撥水加工素材などで話題を呼び、素肌を包み込む面積を広げることでタイムを大幅に縮められることを証明しました。ここから「素肌を露出する時代」から「高機能生地で体を覆う時代」へと一気に舵が切られたのです。

さらに、スパッツ型水着には摩擦抵抗の軽減だけでなく、「大腿部(太もも)の筋肉を強力に着圧してブレを抑制する」という強力なメリットが存在します。激しいキックを繰り出す際に太ももの筋肉が振動するとエネルギーロスや疲労につながりますが、高弾性コンプレッション生地で包み込むことで、下半身のポジションを水面近くに高く保ち、後半の失速を防ぐ効果が生まれたのです。

山口 彩花
著者

山口 彩花

グルメと旅を愛するフリーライター。全国各地の隠れた魅力を独自の視点から紹介します。