シンバルを叩く猿のおもちゃの正式名称と怖い理由|昭和レトロの真相

シンバルを叩く猿のおもちゃの正式名称と怖い理由|昭和レトロの真相

話題沸騰中の シンバルを叩く猿のおもちゃの正式名称と怖い理由|昭和レトロの真相について、多角的な視点を整理して公開しています。

ネット上で「あのシンバルを叩く猿のおもちゃ」と検索されるアイテムには、実は時代ごとに異なる代表作が存在します。その起源にして世界中に衝撃を与えた元祖こそ、日本の玩具メーカー大真(ダイシン)玩具が1950年代から1970年代にかけて製造・輸出した「ミュージカル・ジョリー・チンパンジー(Musical Jolly Chimp)」です。

当時の日本はブリキ玩具やからくり電動玩具の黄金期であり、高度な金属加工技術と電子回路技術が注ぎ込まれました。海外へ大量に輸出されたジョリー・チンパンジーは、アメリカをはじめとする世界中の家庭で爆発的なヒットを記録します。その後、国内向けにもトヨダヤの「わんぱくスージー」やクローバーの「わんぱくデニス」、さらには「さるのジョッコー」といった派生・後継モデルが次々と登場し、昭和レトロなギミックトイの定番として定着していきました。

内部構造は、単一・単二乾電池を動力源とした精巧なカム機構とクランクシャフトで設計されています。1つの小型モーターから動力を分配し、「両手を打ち合わせてシンバルをシャンシャン鳴らす」「頭を上下に振る」「目をむいてギョロッと見開く」「赤いフェルトの唇をめくって歯を剥き出しキーキー鳴く」という複数のアクションを同時に制御する仕掛けは、当時のからくり玩具技術の粋を集めた傑作でした。

前田 葵
著者

前田 葵

マーケティングと消費者心理のトレンドを分析し、現代のヒット商品の背景を読み解きます。