進路選びにおいて、事前に絶対に把握しておくべき落とし穴が「通学動線」と「学費負担」です。同大学は学部・学科によってキャンパスの利用形態が異なります。基本的に1・2年次を八王子キャンパスで広範な実験と教養を学び、3・4年次に研究室配属とともに新宿キャンパスへ移る形態(※学科やコースにより4年間八王子、または都度配置が異なる場合あり)が一般的です。
八王子キャンパスは、東京都八王子市中野町および犬目に広大な敷地を構え、最新の実験棟や風洞実験設備、広大なソーラーパネル実証設備など、理系教育に必要な重厚なハードウェアが集約されています。一方で、最寄り駅からバスで15〜20分を要するため、朝1限の必修講義に間に合わせるための通学負荷は決して小さくありません。「1人暮らしをするか、実家から2時間かけて通うか」の判断は、学生生活の満足度を左右する死活問題となります。
一方の新宿キャンパスは、地上28階・地下6階の超高層インテリジェントビル。JR新宿駅西口から都庁方面へ向かう地下通路から雨に濡れずにアクセスできる抜群の立地を誇ります。就職活動が本格化する3年次以降、企業説明会やインターンシップへの移動が極めてスムーズであり、この新宿拠点の利便性が就職実績の押し上げに貢献していることは現場の学生誰もが認める事実です。
なお、工学院大学の学費は、初年度納入金でおよそ170万〜180万円前後、4年間の総額では650万〜700万円超(※実験実習費や諸会費を含む)となります。私立理系大学の平均相場(4年間で約600万〜680万円)と比較しても標準的からやや高めの水準ですが、高度な研究機器の保守費用や都心キャンパスの維持費を考慮すれば妥当な投資と言えます。独自の特待生制度や給付型奨学金の枠組みも整備されているため、出願前の募集要項チェックは必須です。