中頭病院を語る上で欠かせないのが、全国的にも先駆的とされる救急医療の現場です。院内に常設された中頭病院の救急外来(ER体制)は、すべての救急患者を重症度・疾患の種類に関わらず初療として受け入れる「北米型ERシステム」を採用しています。
内科系・外科系を問わず、専従の救急医や臨床研修医がチームを組んで迅速に初期診断を実施。年間数千台に達する救急車を受け入れ、急性冠症候群や脳卒中、多発外傷などの緊急処置へ直結させる機動力は、地域医療の最後の砦として圧倒的な機能を発揮しています。敬愛会・中頭病院の最新ニュースや広報資料を見ても、救急医療体制の強化や高機能医療機器の更新に関する報告が頻繁になされており、その進化は止まりません。
ただし、利用者が強く銘記すべきルールがあります。夜間や休日の救急外来は「夜間診療所」ではありません。重症度判定システム(トリアージ)が導入されているため、心肺停止やショック状態の重症患者が最優先されます。風邪症状や軽度の打撲など、医学的緊急性が低いと判断された軽症例は診察順が大幅に繰り下げられ、長時間の待機を強いられます。さらに時間外選定療養費が発生する場合もあるため、軽度の体調不良時は沖縄市や近隣自治体の休日夜間急病診療所を利用する良識が求められます。