エビスサーキットに関してネット上でしばしば見受けられる最大の誤解は、「ドリフト走行をする人間以外には関係のない場所だ」という極端な思い込みです。確かにドリフトの聖地としてのネームバリューは圧倒的ですが、実態は極めて懐の深い総合モータースポーツ拠点です。
第一に、2輪(ロードレース・ミニバイク)の聖地としての側面です。JAF公認の東コースでは、全日本格式を目指すライダーたちが腕を競うサンデーレースやライディングスクールが年間を通じて過密なスケジュールで開催されています。高低差14%の急勾配を駆け上がるトラクションコントロールは、2輪ライダーにとっても極めて難易度の高い鍛錬の場として機能しています。
第二に、グリップ走行派やアマチュアサンデーレーサーへの門戸開放です。西コースではナンバー付きのタイムアタックイベントや耐久レースが定期的に組まれており、ドリフト車両とグリップ車両の走行枠は安全のために時間帯ごとに厳格に区分されています。さらに、誰もが気軽にエントリーできる「名物ママチャリ耐久レース」のような地域密着型の参加型フェスティバルも開催されており、モータースポーツ初心者や学生チームがサーキットの空気を肌で感じる機会が用意されています。