食材を無駄にしたくないという倫理観や節約志向は尊重されるべき美徳ですが、健康被害による経済的・身体的損失と比較検討しなければなりません。食中毒を発症した場合、医療機関の受診費用や処方薬代、数日間にわたる休業損害、そして耐え難い肉体的苦痛を被ることになります。 消費期限が3日切れた肉を目の前にした際、判断を誤らないための客観的基準を以下に提示します。
【即座に廃棄すべき条件】
* 肉の種類が「ひき肉」または「鶏肉」である * 酸っぱい臭い、異臭、アンモニア臭がわずかでも感知される * 肉の表面に糸を引く粘りやヌメリがある * 肉の一部または全体が緑色・灰色に変色している * 乳幼児、高齢者、妊娠中の方、体調不良者が同居・喫食する
【調理を検討してもよい極めて限定的な条件】
* 牛肉のブロックまたは厚切り肉である * 冷蔵庫のチルド室(0〜2℃)で完全密閉保存されていた * ドリップの流出がほぼ見られず、臭い・触感・色に一切の異常がない * 食べる本人が健康な成人であり、自己責任の原則を理解している 少しでも迷いや違和感があるならば、「迷ったら捨てる(When in doubt, throw it out)」という国際的な食品衛生の黄金律に従うことが、最終的に最も賢明な生活防衛策となります。