連載当時のSNS(X)や国内大手掲示板では、黄猿とルフィの激突に対して読者の評価が激しく二極化しました。連載初期と物語の完結後で、ファンの受け止め方は大きく変遷を遂げています。
第1095話前後で黄猿が「白星銃」一撃で倒れた瞬間、ネット上では「四皇と大将のパワーバランスが崩壊した」「黄猿がワンパンで沈むなんて大将が弱体化しすぎではないか」といった、純粋な戦闘力インフレに対する落胆の声が一時的に噴出しました。シャボンディ諸島で見せた絶対的な恐怖の象徴が、いとも容易く攻略されたように見えたためです。
しかし、物語が黄猿の過去回想と内面描写へと踏み込むにつれ、ファンの空気は一変しました。ベガパンク暗殺という最悪の任務に対する黄猿の苦悶、涙をサングラスの奥に隠しながら放った攻撃、そしてエッグヘッド終幕後に海軍元帥サカズキ(赤犬)から通信で失態を責められた際の叫びが、読者の心を強烈に打ちました。
「疑ってんならテメェの目で確かめに来いよサカズキ!……親友を殺したんだぞ!疑う隙間があるなら……テメェの目で見てみろ、この深い傷を!」
この魂を削るような咆哮を目撃したファンからは、「歴代の大将の中で最も人間臭く、悲しい男」「戦闘力の優劣ではなく、信念の板挟みを描いた尾田栄一郎先生の最高傑作エピソード」といった称賛の嵐が巻き起こり、現在ではワンピース屈指の情緒的名勝負として不動の評価を確立しています。