ロッツォという複雑なキャラクターに命を吹き込んだキャスト陣の演技も、評価を高める大きな要因です。
日本語吹き替え版でロッツォ役を務めたのは、名優・勝部演之(かつべ のぶゆき)氏です。温厚で包容力のある「サニーサイドの頼れるおじいちゃん」としての優しい声色から、ウッディたちを冷たく追い詰めるドスの利いた威圧的な声色まで、見事な声の演じ分けでキャラクターの二面性を怪演しました。
一方、英語版のオリジナルキャストは、アメリカの名脇役として知られるネッド・ビーティ(Ned Beatty)氏が担当。南部の柔らかなアクセントを利かせた親しみやすい語り口の中に、じわじわと滲み出る狂気と頑固さを見事に表現し、映画史に残るヴィランの完成度に大きく貢献しました。