瞬きの急増を単なる「心理的な癖」や「気の持ちよう」として片付けるのは極めて危険です。背景には、眼科や心療内科、小児神経科での治療を要する明確な疾患が潜んでいる可能性が否定できません。
現代の生活環境において最も頻度の高い器質的要因が、ドライアイと瞬きの増加です。長時間のモニター作業やスマートフォンの過度な注視により、涙液層の安定性が損なわれると、角膜表面が微細な傷を負います。露出した角膜上皮の知覚神経が刺激され、涙を全体に行き渡らせようとする生体反応として瞬きが激増します。これが進行すると眼精疲労によるまばたきへと慢性化し、首こりや偏頭痛を併発します。
さらに見過ごせないのが、全身の自律神経バランスの崩壊です。交感神経と副交感神経のスイッチがうまく機能しなくなる自律神経失調症と瞬きの間には深い関連性があり、眼球の毛様体筋の緊張や涙腺分泌機能の低下が重なって、不自然な瞬目反射が誘発されます。
幼少期において特に注視すべきは、子供の瞬きが多い原因の多くを占めるチック症の存在です。日本小児神経学会の臨床指標によると、4〜7歳前後の児童におけるチック症 瞬き 特徴として、急に強く目をぎゅっと瞑る、首振りや咳払いを伴うといった動作が突発的に現れます。これは親の養育態度の問題ではなく、中枢神経系の発達途上における一時的な伝達アンバランスが主因です。