店内に一歩足を踏み入れると、かつてのアパレルショップにありがちな雑多な喧騒はない。スマートフォンを片手にした客が、アプリで在庫を確認しながら目当てのハンガーへと迷いなく歩み寄る。
事前にアプリで希望のサイズをリクエストしておけば、数分後には自動搬送システムによってフィッティングルームへ服が運ばれる。着替えを終えたら、アプリ上で決済を済ませてそのまま退店することも可能だ。レジに並ぶという概念そのものが、ここでは過去のものになりつつある。テクノロジーが裏方に徹することで、客は純粋に「着る」「選ぶ」という行為に没頭できるわけだ。