犬の便に混ざるプルプルとしたゼリー状の物体は、医学的には「粘膜便(粘液便)」と呼ばれます。健康な状態でも大腸の内壁を保護し、便の滑りを良くするために少量の粘液は分泌されていますが、腸粘膜が強い刺激や炎症を受けると過剰分泌され、傷ついた血管からの出血と一緒に排出されます。
鮮紅色(真っ赤な血)がゼリー状の粘液に混じっている場合、出血源は肛門に近い「大腸・直腸」である可能性が極めて高くなります。胃や小腸などの上部消化管から出血している場合は、血液が胃酸や消化液で酸化されて黒っぽいタール状の便(メレナ)になります。つまり、赤く透明感のあるゼリー状便は、大腸エリアで激しいトラブルが起きている決定的な証拠です。