コートのベルト後ろ結びにおいて、絶対にマスターしておくべき2大流派がワンハンドバックルとバックノットだ。どちらも一度構造を理解すれば、鏡を見なくても手探りで再現できるようになる。
1. コートベルトのワンハンドバックル:絶対にほどけない最強の実用結び
ワンハンドバックルは、バックルそのものの重みを利用しながら生地同士の摩擦で強固にロックする、実用性ナンバーワンの結び方だ。背中がフラットに収まるため、オフィスの椅子に座った際にも背中にゴツゴツとした違和感が残らない。
【実践ステップ】
1. バックル側の長さを腰骨あたりで短めに設定し、剣先(穴が開いている側)を長めにとる。
2. 剣先をバックルの表側から通し、通常通りピンを通さずにキュッと締める。
3. 締め上げた剣先を、腰のベルト本体の下側から上へ向かってぐるりとくぐらせる。
4. できた輪っかの中に剣先を上から下へと通し、ギュッと引き締める。
摩擦力が二重にかかるため、満員電車や長時間の歩行でも一切ほどけない安定性を誇る。
2. トレンチコートのバックノット:端正な背中をつくるクラシックの極致
トレンチコートのベルトバックノットは、伝統的な英国調の構築的な美しさを醸し出す。中央に四角く整ったノットが形成され、左右に均等なドレープを生み出すのが特徴だ。
【実践ステップ】
1. 背中の中央でバックル側と剣先側をクロスさせる(バックル側を上にする)。
2. 上にあるバックル側を、下を通すようにして内側から上へと引き抜いてひと結びする。
3. 下に垂れている剣先側を半分に折り返して輪(ループ)を作る。
4. 上のバックル側をその輪に巻きつけるようにして裏側から押し込み、ノットを整える。
ベルトの余り寸長が左右均等になるよう調整することで、後ろ姿に完璧なシンメトリーの美が宿る。