引越し業者や賃貸管理会社の担当者に現場の実態を取材すると、退去・入居時における電子レンジのアース線接続率は決して高くないのが現状だ。特に単身者向けワンルームや1Kマンションでは、居室内の限られたスペースゆえに、電子レンジ アース線 設置場所 水回りの制約が複雑化している。
大手引っ越し会社の現場作業員は次のように明かす。「単身世帯の作業に入ると、冷蔵庫の上に電子レンジを載せている部屋が8割を超えます。しかし、最寄りのコンセントにはアース端子がなく、シンク脇の給湯器用端子まで線が届かないため、アース線をくるくると本体裏に巻き付けたまま放置されているケースが日常茶飯事です」。
SNSやネット掲示板に投稿された利用者の生の声を集約・分析すると、接続を断念した理由には明確なパターンが存在する。
- 「ワンルームのキッチンが狭く、電子レンジを置く場所にアース端子付きコンセントが用意されていない」(20代・学生)
- 「付属のアース線が約1.2mしかなく、対面にある端子まで距離が足りない」(30代・一人暮らし)
- 「賃貸マンションなので勝手に壁の工事ができず、どう対処すればいいかわからず諦めた」(40代・会社員)
- 「端子のカバーの外し方やネジの締め方が分からず、感電するのが怖くて触れなかった」(20代・主婦)
消防庁の火災統計データ等を紐解くと、住宅火災における電気機器・配線器具由来の出火原因の多くに「トラッキング現象」や「絶縁破壊による漏電」が挙げられている。調理中の水蒸気や煮こぼれが機器の隙間から侵入しやすいキッチン環境は、電気事故の潜在リスクが極めて高いエリアであるという認識が不可欠だ。