滋賀県警察高速道路警察隊の捜査員らが注目しているのは、路面に残された痕跡の少なさだ。通常であれば急ブレーキによるタイヤ痕が激しく残るはずの場所に、目立った擦過痕が確認されなかったという。この事実は、前方車両への接近に気づくのが大幅に遅れた可能性を強烈に示唆している。
捜査本部は、本件が典型的な大型車追突事故の構造を呈しているとみて、ドライブレコーダーの映像データ解析を急いでいる。新名神6人死亡事故特別捜査班の関係者は「重量のある大型車両がノーブレーキに近い状態で後方から激突した場合、前方の乗用車はひとたまりもない。車両の整備状態だけでなく、ドライバーの運転姿勢や直前の動態管理データまで徹底的に洗い出す」と強調する。