ヒトデの裏側で蠢く驚異の生態!管足の歩行と衝撃の胃袋捕食を解剖

ヒトデの裏側で蠢く驚異の生態!管足の歩行と衝撃の胃袋捕食を解剖

ヒトデの裏側で蠢く驚異の生態!管足の歩行と衝撃の胃袋捕食を解剖にまつわる興味深い視点を分かりやすく発信ます。

ヒトデを表から見ると硬い皮膚に覆われた静かな生き物に見えますが、裏側を覗き込むと「歩帯溝(ほたいこう)」と呼ばれる溝に沿って、半透明の細い足が無数にびっしりと並んで蠢いています。これが「管足(かんそく)」と呼ばれる運動器官です。

ヒトデはウニやナマコと同じ棘皮動物(きょくひどうぶつ)に分類され、体内に張り巡らされた「水管系(すいかんけい)」という独自の油圧駆動システムを持っています。背中側にある「多孔板(たこうばん)」から海水を取り込み、放射状に広がる水管を通じて各管足の根元にある「瓶のう(アンプル)」へ水圧を送り込みます。このアンプルが縮むと管足内に液体が送り込まれてピンと伸び、先端の吸盤が岩肌に密着。筋肉が収縮すると液体が戻り、引っ張る力が生まれます。

この油圧運動が数百本から数千本の単位でリズミカルに連動することで、ヒトデは音もなく滑るように前進します。一般的なマヒトデの場合、移動速度は分速数センチから十数センチ程度ですが、障害物を乗り越えたり垂直なガラス面をよじ登ったりするパワーは驚異的です。足一本一本が独立した油圧ジャッキとして機能しているため、波が打ち寄せる過酷な磯場でも吹き飛ばされることなく岩盤に張り付き続けることができます。

木村 陽翔
著者

木村 陽翔

デジタルガジェットとスマート家電の検証記事を多数執筆。失敗しないモノ選びを提案します。