本田家が実践した教育方針は、一般的な早期英才教育とは大きく異なります。父・竜一氏の著書『本田家流 子どもの才能の伸ばし方』や関連手記から浮かび上がるのは、「親が強制せず、子どもが夢中になる環境を整える」という徹底した子ども主体のスタンスです。
特に母・まき子さんが意識していたのは、「きょうだい間で絶対に比較しないこと」でした。同じリンクで同じ競技に取り組みながら、芸能活動でも注目されるという特殊な環境下では、嫉妬や劣等感が生まれやすくなります。しかし、まき子さんは一人ひとりの練習日誌や対話を大切にし、「昨日の自分と比べてどれだけ成長したか」に視点を向けさせました。
芸能界の現場関係者からも「本田姉妹は挨拶や周囲への気配りがずば抜けている」と評されますが、これも幼少期から母・まき子さんが「リンクの外での人間性」を厳格かつ愛情深く指導してきた賜物です。