KEIKOの現在を語る上で避けて通れないのが、2021年2月に成立した音楽プロデューサー・小室哲哉氏との調停離婚です。2002年の華々しい結婚から、闘病生活を支える夫婦として美談で語られていた関係性は、2018年1月の週刊文春による小室氏の不倫疑惑報道と引退会見を機に大きく揺らぎました。
会見で小室氏は、KEIKOについて「音楽への興味を失った」「精神的なコミュニケーションが小学生レベルになった」という趣旨の発言を行いました。しかし、この説明に対してKEIKOの親族や知人から「事実と大きく異なる」「彼女を貶めて自らの行動を正当化している」との反論が噴出。報道各社の取材でも、KEIKO自身が筆談や電話で友人と明瞭なやり取りを行っていた実態が次々と浮き彫りになりました。
最終的に約3年間にわたる調停を経て離婚が成立。KEIKOは所属事務所を通じて直筆のメッセージを発表し、「新たな気持ちで一歩を踏み出す」と前向きな決意を表明しました。
この過酷な精神的プレッシャーを癒やしたのが、彼女の故郷である大分県臼杵市の実家でした。KEIKOの実家は、創業100年を超える名門ふぐ料亭「山田屋」として全国に知られています。芸能界の喧騒や東京での重圧から離れ、豊かな自然と温かな家族の愛情に包まれた環境が、彼女の脳と心の再生に決定的な好影響を与えました。地元関係者の証言によれば、料亭の敷地内や地元の商店街で穏やかに挨拶を交わすKEIKOの姿が日常的に目撃されており、地に足のついた暮らしが彼女の自己回復力を引き出したことは間違いありません。