衆議院解散でなぜ万歳?議員失職でも叫ぶ驚きの理由と歴史の真相

衆議院解散でなぜ万歳?議員失職でも叫ぶ驚きの理由と歴史の真相

衆議院解散でなぜ万歳?議員失職でも叫ぶ驚きの理由と歴史の真相とはどのようなものなのか? 専門的な分析を整理してお届けします。

解散当日の本会議場には、国会法にも明文化されていない独特の儀礼プロトコルが存在します。その中心に鎮座するのが、解散詔書と紫の袱紗(ふくさ)です。

解散劇の舞台裏では、まず臨時閣議において全閣僚が解散詔書を求める閣議書に署名を行います。皇居で天皇陛下の御名御璽を賜った詔書は内閣総理大臣の手に渡り、そこから内閣官房長官へと託されます。官房長官が皇室の慶弔事などで用いられる格式高い紫色の袱紗に包まれた黒塗りの文書箱を抱え、国会議事堂の院内を厳かに歩く姿は、国会中継のクライマックスの一つです。

本会議場では、議事進行係の動議によって休憩や日程変更が行われる中、衆議院事務総長が議長席へ歩み寄り、紫の袱紗から取り出した解散詔書を衆議院議長に手渡します。この瞬間、議場内の私語はぴたりと止まり、異様な静寂が支配します。

そして衆議院議長による解散宣言が発せられます。議長が「ただいま、内閣総理大臣から、詔書が伝達されましたので、朗読いたします」と告げ、「日本国憲法第七条により、衆議院を解散する」と読み上げた瞬間、最後の一文字を待たずして議員席から万歳の怒号が轟きます。法的には、議長が詔書を読み上げた瞬間に衆議院議員はその地位を失い、歳費の支給停止や議員宿舎の退去手続きなど、具体的な事務処理が一斉に動き出すことになります。

林 結菜
著者

林 結菜

エンタメ・カルチャー業界の深掘り取材を得意とし、現場のリアルな声をお伝えします。