冬季(11月上旬〜翌年3月下旬)の文珠荘を語る上で欠かせないのが、日本海の冬の味覚の王様・松葉ガニです。「文珠荘のカニ料理を食べるために毎年冬に通っている」というリピーターの証言が示す通り、素材の目利きと調理技術には定評があります。
料理人の手によって絶妙な火加減で仕上げられる茹でガニ、芳醇な香りが食欲をそそる炭火焼きガニ、口の中でとろけるカニ刺し、そして締めのかに雑炊に至るまで、冷凍物では決して到達できない鮮烈な甘みと旨味が凝縮されています。食事処である石窯レストラン「MON」では、特注の石窯を活かした独自の火入れ技術も組み合わされ、伝統的な懐石料理の枠を超えた食体験を提供しています。
一方、翌朝の朝食も宿泊客の記憶に強く刻まれる要素の一つです。丹後産のコシヒカリをふっくらと炊き上げ、日本海の干物や地元野菜の炊き合わせ、出汁の効いた味噌汁など、派手さはないものの滋味あふれる和定食が並びます。「朝からご飯を何杯もおかわりしてしまった」という声が多数を占めるのも納得の完成度です。